SAPIXの合格者から見えてくること
12月18日(土)
久しぶりに私が娘をSAPIX へ連れていくことになりました。教室に到着し、21年度の合格者実績を眺めていると、どうも男子中学の方が合格者実績の数が多いように見えます。
ということで早速、各中学校における21年度の合格者数(一部、20年度の合格者数を参照)と、そのうちSAPIX 生徒が占める割合を調べてみました。
下の赤字が、各中学校におけるSAPIX 生徒の割合を示しています。
中学校名 21年度合格者(SAPIX実績人数;SAPIX生徒の割合)
【男子中学】
開成 398人(269人;67.6%)
麻布 398人*(207人;52%)*合格者数不明のため、同じ定員の開成中と同程度とした
武蔵 183人(61人;33.3%)
筑駒 130人* (86人;66.2%)*20年度合格者を参照
聖光学院 336人*(229人;68.2%)*20年度合格者を参照、ただし帰国子女除く
【女子中学】
桜蔭 274人(160人:58.4%)
女子学院 274人(145人;52.9%)
豊島岡女子 556人(292人;52.5%)
雙葉 115人(54人;47.0%)
【Discussion】
- 男子中と女子中における、入試問題の大きな差は入試算数のレベル
- SAPIXは多くの問題をこなすことに定評がある
(仮説1)男子中学は一般的に入試算数の難易度が高く、4教科のうち算数で差がつく。SAPIX は5年生のうちに小学生で習う分野を終え、残りは問題数をこなしていくため、SAPIX 生徒の合格者割合が高いと思われる。言い換えれば、男子は算数の先取りが早めに完了し、ある程度の計算力に達していなければ、6年生で一気に差が開く可能性が高い。
(仮説2)女子中学の場合、男子ほど求められる数学の難易度は高くない(あくまで男子との相対比較)。一方、国語の入試難易度は高いが、答案作成能力を身に着ける点において、塾間の差はそれほど大きくないと予想できる。言い換えれば、女子の場合、国語ができれば、塾間の差は男子ほど大きくないが、国語ができないと入試において致命的となる。
たぶんそんなに大きくは外していないと思いますが、無難な結論にしかもっていけないところに、自分の能力の低さを感じます(笑
あと、他のブログを読んでいて感じることは、男子よりも特に女子において、先行逃げ切りが有利といったところでしょうか。こちらも示唆しておいて何ですが、もっと早くから取り掛かるべきでした。間に合うかな~。