イノベーターが育つには

理系研究者夫婦の子育てブログです

算数の戦略的学習法

11月7日(日)

我々夫婦は中学受験を行っていないため、中学受験に求められる学力に対し、よくわかっていませんでした。そのため、右往左往しながら、多様な媒体から情報収集を行い、有益なものについては我々家族用にモディファイしながら、取り組んでいるわけです。

その中で、こと数学に関しては特に何かに引きずられるわけではなく、常々、以下の3点を重要視しています。これは、私が大学受験を通して得た教訓です。

 

  1. 圧倒的な計算力
  2. 盤石な基礎力
  3. 豊富な演習量
  4. (類まれなる才能) *凡人は3まで

よって、娘に対しては公文でひたすら計算力と基礎力を付けてもらっています。もちろん、公文は代数計算のみですので、今後、別教材で抜け漏れしている基礎をもう一度鍛えます。

 

さて、そんな我が家が参考にさせて頂いてる書籍著者は「算数専門プロ家庭教師である熊野考哉さん」。最近、最新刊を出されたため、早速購入しました。

奇をてらうような手法や意見を述べることはなく、王道を述べるスタイルにとても共感が持てます。以下、書籍より抜粋。

  • 図形センスが合否に与える影響は限定的。
  • 算数において重要なことは「量をこなせるかどうか」ということであり、実力のある程度は問題の演習量で決まる。
  • そのために必要となるのが処理能力(ある程度の正確さで早く処理する力)と馬力(長時間集中して課題を進める力)。
  • 解法やテクニックといった知識を強化したうえで、応用レベルの入試問題を大量に解くことが重要。
  • 難関校の場合、受験までに「中学への算数」を30冊解く。

最近はよく、「パターン学習では、初見問題に対応できない」などと言われ、自力で考え抜くことを重要視し、純粋な思考力こそ正義のような言い方が散見されます。一方で、解法を覚え、ひたすら問題を解くような勉強は批判されがちです。しかし、後者こそが凡人が取るべき戦略だと思います。

 

時々、テレビに出てくるような「天才算数少年」のように、娘が難問奇問をバリバリ解いてくれればよいのですが、それは叶わぬ願いなのです。

 

これまで、熊野氏の算数戦略的学習法2冊を拝読させて頂きました。どのようなレベルの書籍を、どの時期にやればよいか記載されていますので、とても参考になります。