本の備忘録_ふくしま式 難関校に合格する子の「国語読解力」
中学受験の国語において、一定の評価を得ていらっしゃる「ふくしま式」。
生憎、私は読んだことがなかったため、今回初めて拝読させていただきました。
Amazon.co.jp: ふくしま式 難関校に合格する子の「国語読解力」 eBook: 福嶋隆史: Kindleストア
先日、こちらで紹介した本の内容と、相反する内容もありました。
どちらが正しいかは、まだ判断できませんが、いくつかの考え方を知ることは有用かと思います。
本文の半分以上は、中学年以上を対象とした内容になっています。それでも、娘のような低学年でも大事なところがありましたので、一部、抜粋しています。
以下、本文の引用です。
- 意図的な精読の練習を積まない限り、多読を繰り返しても成績は上がらない
- 精読量を磨く際にまず読むべきは、論理的な道筋が明快に示されている「説明的文章」であり、それがあえて隠されている「文学的文章」ではない
- 国語力とは、「論理的思考力」+「語彙力」+「書字力・音読力」
- 論理的思考とは、一見バラバラに思える言葉や考えの間に関係を見つけ出し、それを整理すること
- 文章の要点を捉えるためには、「主語・述語を抽出する。特に日本語の場合、述語が重要」
- 論理的思考力の育成以前に、「書き」の基礎体力は必要。すなわち、「書く速さ」
- 論理的思考力習得の基礎段階においても、親子での会話が一番手っ取り早いトレーニングとなる。「つまり?」「たとえば?」を口癖にすること。
- 接続語を制するものは文章を制する
- 入試読解問題は長文が多い。2000〜4000字ほどの文章を、10ほどの設問を解きながら精読するために与えられる時間は、およそ20分。大人でさえ難しいスピード。
- 読みの基礎体力は音読力
- 子どもの語彙力不足は、とりわけ親の責任である
結局、母国語だから何もやらなくても大丈夫でしょう、というのは幻想ということです。
算数ほど、体系だった方法が確立されているわけではないですが、読者や筆記といった基礎固めというのは当然必要。
読書だけして点数が取れる子もいるかもしれせんが、そんな子は希少種でしょうね。
我が家は親が大したことないわけですから、子供に過度な潜在能力を期待するということは酷というもの。であれば、しっかり基礎固めをさせてあげることの方が、よっぽど良い。
その点、公文国語では文章も読み、筆記もしますので、基礎固めに最適だと思います。
今年度の初めは、コロナによって小学校に行けなかったため、私が図書館で片っ端から公文の推薦図書を借りてきては、読ませていました。面白いことに、ある段階で急に読める本のレベルが上がります。
点数を取るための技術的なことはさておき、一読で理解できる識別力、それに必要な語彙力、長文に耐えれる集中力、そういったものをある程度のレベルまで早々に上げてしまいたいところです。