本の備忘録_子どもの頭が良くなる読書法
小学生の子供を持つ親に向けた、読解力の必要性と鍛え方を論じた本です。
正直、タイトルは好みではなかったのですが、本屋で中身をチラ見したところ、大いに気に入ったため購入。特に低学年の子を持つ親は、一読した方が良い良書だと思います。読書が如何に大切かが、分かります。
子どもの頭が良くなる読書法 | チェ・スンピル, 北野 博己 |本 | 通販 | Amazon
日本以上の学歴社会である韓国では、小学生のうちから計算や英語の詰め込み教育が行われる。しかし、小学生で非常に優秀だった子の9割が、中学校で脱落してしまう。その理由は、「教科書を一人で理解できない読解力の低さ」にあると仮説を立て、検証した本。
以下、要点。
- 塾は「聞く勉強法」であるため、「読んで理解する」経験を極端に減らす
- 交感神経が最も不活性となるのは、テレビ視聴中と授業中
- 小学校低学年のうちこそ、図書館や本屋に子供と一緒に行って、読む本を探す
- 言語力(学習能力)= 読解力+思考力
読解力;複雑なロジックの文を理解できる力
思考力;知識を利用して立体的に考えられる力
- 読書の基本は精読(声に出して読む速度)
- 読解力不足は「読む訓練不足」
- 子供に本を読ませるためには、親も隣で一緒に本を読むこと
- 学習漫画にハマったら、読書人生は終わり
- 読書の大原則は「面白さ」であり、本は子供に選ばせる
- 物語本を読むことで、「なぜ?」という感情が芽生える
- 「なぜ?」という訓練がなければ、社会や科学系の知識が伸び悩む
- 本の好みは偏ってもよく、むしろ満遍なく読ませようとした瞬間、読書教育は失敗に終わる
ここに引用した本文は、特に私が注意しなければならないという自戒を込めて、選んでいます。
親というものは、ついつい読書に多くを求めて「あれを読め、これは読むな」と言ってみたり、「ゲームばかりやってないで、本を読め」など言ったりします。
それはよくないですね。
明日は本屋に足を運んでみようと思います。