イノベーターが育つには

理系研究者夫婦の子育てブログです

枝を撓めて花を散らし、角を矯めて牛を殺す

3月21日(火)

第6回目の小テスト、どえれ〜点数をとってきました。確かにここ2〜3週間は、親の都合で週末は物件探しとなり、何も出来ない日が続いてましたからね。

娘も相当ショックの様子でした。とは言え、ここは娘にとっての分水嶺になるかと思い、少し強めに諭しています。

 

私「まもなく3年生が終わり、4年生ですな。特に今年は勉強の自分毎化について、君と話してきたと思う。勉強は何のためにするのか、誰のために勉強するのかなど。

分かっていると思うけど、パパは君を管理するつもりは無い。君が考えて行動しているのなら、誰と何して遊ぼうと好きにすれば良い。もちろん人に迷惑をかけない範囲でね。

4年生になれば、勉強についても自分で考えていきなさい。親として最大限のサポートはするが、勉強を無理強いすることがサポートではないからね。ピアノで学校選びをするなら、それはそれでも全く構わない。なぜなら、君の人生であり、君とパパは違う人間だから。あまり細かく言っていくつもりは無いから、きちんと考えて行動していきなさい。そのために、今年1年は準備期間として、君と話してきたつもりだよ。」

 

私「もう一つ。君は日本史が好きだね。テストに出ないところばかり勉強しているけど、全然構わないから、好きなことをを続けていきなさい。今度、刀剣博物館に行ってみよう。」

 

親のプレッシャーや無理強いは、中学くらいまでは有効ですが、高校になると全く意味を無くし、それどころか毒に反転します。勉強する意味を理解せずに育てられた結果、「何のために勉強してきたのか分からなくなった。親のために勉強してきただけだった」と、一気に勉強しなくなるケースをいくつか身近で見てきました。それだけは望みません。中学受験がゴールでは無いので、勉強の楽しさを知ってほしいと思い、日々接しているつもりです。

もはや私は研究者としては卒業してしまいましたが、研究の原動力は知的好奇心と考えます。知的好奇心は娘の将来にも役立つはずですので、彼女の興味・得意分野はしっかり伸ばしていきます。

「枝を撓めて花を散らし、角を矯めて牛を殺す」、そういう親になることだけは避けたいものです。