イノベーターが育つには

理系研究者夫婦の子育てブログです

加曽利貝塚を訪れた

4月30日(土)

感動しました。

特別史跡 加曽利貝塚(千葉県千葉市

https://www.isan-no-sekai.jp/report/4753

 

千葉県に用事があったため、家族でお出かけ。その際、「加曽利貝塚」の看板を見つけため、用事終了後に訪れることに。

貝塚と言えば、縄文人が食べた貝を捨てたゴミ箱のイメージ。教科書の写真しか知らなかったため、大きさもゴミ箱くらいのレベルだと思っていました。

 

すみません、舐めてました。。。

 

ちょっとした丘全体が貝塚となっており、丸ごと建物で覆っていました。通路の両脇には、巨大な貝塚。一体、どれくらいの人がどれだけの時間をかければ、こんな貝塚ができるのかと思うほどの大きさ。案内板によれば、貝だけでなく魚や哺乳類の骨、そして人骨も発見されたとのこと。後で調べたとこによると、1000年もかけて作られたようです。他にも竪穴式住居跡や、出土した縄文土器なども見ることができました。

 

娘「昔の人って、貝ばっかり食べてたの?」

私「過去、人類は飢餓との戦いだった。いかに安定して、食べ物を採れかというのが、命題であった。特に食べ物が少なくなる冬場は、シイやドングリだけでは栄養価が不足する。イノシシやシカは、良質なタンパク質ではあるが、安定して捕獲するというのは、困難だったと思うよ」

娘「貝は安定して取れたってこと?」

私「そうだね。季節関係なく、潮が引けば潮干狩りはできる。水に濡れる必要もない。力のない女性や子供でも容易であり、タンパク価も高い。しかも、冬なら鮮度が落ちにくい」

娘「良いことばかりだったんだね」

私「もちろん、地域の恩恵も大きい。逆に他の内陸地域は何を食べていたか、調べると面白いね。

少し生物学的な進化の話をしよう。人は食欲を抑制するホルモンと、促進するホルモンがある。どっちの方が種類が多いと思う?」

娘「促進する方?」

私「そう。さっき言ったように、人類の歴史とは飢餓との戦いだった。だから、食料を見つけた時は、食べなさいと脳が促す。次、いつ獲物を見つけることができるか、分からないからね。逆に抑制するホルモンは、それほど必要なかった。飽食の時代なんで、ここ数十年の話だからね」

妻「だから、痩せ薬なんてものは、作るのが難しいのよ」

娘「へ〜」

 

加曽利貝塚は公園になっています。もう少し暖かくなれば、ピクニックにもうってつけの場所だと思います。

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