娘に武器を配りたい
12月8日(水)
どう生きていくか選ぶためには、力が必要です。
時として力とは、年齢であったり、学力であったり、お金であったり、運であったりします。
もちろん、そこから枝葉は広がり、色々な力をつけ、自分の武器を持つことで、生き方を選べることができると思っています。
私は今回、昇格試験に合格し、一つジョブディスクリプションが変わりました。ただし、これは会社の既定路線であり、年齢に相当(むしろ遅いくらい)する何ら面白みのない昇格です。
一方、妻は昇格を断り続けています。
昇格すれば、マネジメントする能力を身に着ける必要が出てきますが、そのためには時間と労力を必要とし、専門能力の技術取得とトレードオフになってしまいます。
言い換えれば、せっかくの個性が薄れていき、その他大勢の人間と大差なくなってしまうわけです。それを嫌って、妻は昇格を希望していません。
彼女の能力は多方面から引き合いのある力であり、常にその刃を磨き続けています。彼女は自分の力で、どう生きていくかを選ぶことができるわけです。
日本企業の場合、専門職(プロフェッショナル)で入社したとしても、管理職(ジェネラリスト)を目指すことが既定路線とされているのが現状です。おそらくどこの会社も、目指すべき姿が定められており、上に行けば行くほど少なくなる椅子を奪いあうゲームです。
私自身もそのゲームにうんざりし、40歳を前にどのように生きるべきか、悩んでいます。ただし、力がないため、選ぶことができないわけです。
過去の日本文化は、女性はそこまで頑張らなくていい(勉強しなくていい)といった風土がありましたが、娘の時代は変わっているでしょう。
男女関係なく、自分で力をつけ、自分で人生を選ぶ力が必要です。
あいにく我が家にはお金がないので、親として学力という武器だけはつけさせてあげたいと思います。